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新潟市を拠点に、「常時25種類以上のコーヒー豆を販売」「全てのコーヒー豆を試飲可能」というスタイルで、多くのコーヒーファンを魅了しているのがDays Coffee Roasterです。オーナーであり焙煎士の白井さんに、お店を始めるまでの道のりや今後の展望についてお話を伺いました。
-白井さんとコーヒーとの出会いはどのようなものでしたか。
「中高ではスポーツに打ち込んでいて、大学入学も指定校推薦で決まっていたんです。高校3年生の部活を引退して大学に進学するまで、時間があったんですよ。その時、人生初のアルバイトをしたんです。それがUCCが運営していたクラシカルなコーヒーショップでした。」
-コーヒーはもともと好きだったのですか?
「正直、好きではなかったです。好んで飲むことはなく、飲んだとしても甘い缶コーヒーしか飲んだことありませんでした。そのアルバイトを始めたのもお店のユニフォームが格好良かったので選びました。でもそこで接客の楽しさを覚えました。私がコーヒーの仕事に携わるきっかけとなった原点です。」
「そのお店ではコーヒーは限られた人しか淹れることはできず、私はホール担当でした。仕事を通じてお客さんとのやりとりが楽しく、やりがいを感じ、その経験から飲食業に興味を持つようになりました。人を喜ばせてお金をもらえるなんて何ていい仕事なんだと。早く社会人になりたい!と思ったのを今でも覚えています。ただ、その時はまだコーヒーの道に進むとは思っていませんでした。」
-飲食業に魅力を感じた白井さんは、大学進学後に上京し、様々な飲食店でアルバイトを経験します。しかし、これまで熱中していたスポーツを離れ、将来の方向性について悩む日々が続いたそうです。
「今まで熱中していた部活動がなくなり、日常にポカンと大きな穴が空いた感覚でした。やれ合コン、やれバイト、と楽しそうにしている友達を見て、つまんないなと思っていました。性格が悪いですね。笑
そんなグレーな日常をどうにかして変えたいと思っていた時、大学の短期留学プログラムがあることを知り、参加することにしました。
アメリカのウエスタンワシントン大学に短期間留学しました。そこでの寮生活が人生の転機かもしれません。」
「自分より年下の現地の人たちが自分の将来の目標や夢を明確に語っていて、それに衝撃を受けました。今まで何してたんだろ。オレも自分の人生に向き合おうと思いました。
そして帰国後、将来について真剣に考え、大学を中退し新潟に戻りました。
大学生を辞める時に決めていたことは少しでもやりたいと思ったこと、興味を持ったことを全てやるということです。
なのでそれから2年程度、居酒屋に就職したり、消防士試験を受けたり、大学受験にも挑戦しました。
いろいろ試した結果、結局高校3年生時のアルバイトの経験が忘れられず意を決して飲食業界、その中でもコーヒーを生業としていくことに決めました。」
-コーヒーを生業としようと決心した後はどのような歩みを辿ったんでしょうか?
「その後は運良く新潟で老舗のコーヒー問屋である鈴木コーヒーに就職することができました。最初の1年は直営のカフェでアルバイトとして働き、2年目には正社員として昇進し、1店舗の店長を任されることになりました。3年ほど務め、焙煎工場が新設されるタイミングで焙煎工場長に就任しました。
4年ほど工場長を務め、その後Days Coffee Roasterを開業しました。」
-実際に独立するきっかけは何だったのでしょうか?
「もともと将来は独立します!といって入社しました。自分的には学ぶことも学び、その時が来たという感じでした。でもなかなか踏ん切りがつかず、社長にお願いして休日を利用して知り合いの店で間借り出店をしてみたんです。それがきっかけでしたね。その間借り営業で「イケる!」って手応えを感じられたのが良かったです。」
-Days Coffee Roasterにはどのような意味が込められているのでしょうか。
「日々に寄り添ったコーヒーを…というわけではないんです!笑
むしろその逆で、私は日常に刺激や活力を与えるようなコーヒーを提供したいと考えています。企業理念は"心に火をつけ、情熱的な出会いを生み、共有する"です。私たちはお客様にワクワクするような体験を提供したいんです。コーヒーをきっかけにして、心に火をつけて、情熱を持った人が集まり、交流する場所を創造したいんです。なので豆のラインナップは結構個性的です。」
-確かに、缶コーヒーやインスタントコーヒーに慣れている人がスペシャルティコーヒーを体験すると驚くことがありますね。そのような体験を提供したいということですか?
「そうですね。もっというなら「これがコーヒーなのかー!?」と腰を抜かすくらいの体験をして欲しいです。笑
だから当店は全種類試飲スタイルを取っています。また、どんな状態でも美味しく感じられるよう、焙煎では冷めても美味しく飲めるようなコーヒーを目指しています。いろんな種類のコーヒーに触れてもらって、心に火を灯したいんです。」
-2号店をオープンされ、コロナ後初となるコーヒーフェスを開催されたそうですが、今後はどのようにDays Coffee Roasterを発展させていきたいですか?
「Days Coffee Roasterをオープンし、半年ほどして、意外に浅煎りやインフューズドコーヒーに興味を持ってくれる方が多いことに気づきました。世の中の人は酸っぱいコーヒーが嫌いというわけでなく、単純に美味しい浅煎りや世界のトレンド豆を知らないだけなんだと。また、新潟にそれを体験できる店が無い。無いなら私が作るしかないと、謎の使命感が湧いてきました。笑
そこで着想から2年後の2023年にイノベーティブロット=世界のトレンド豆や革新的な豆を体験できる場として「innovative.Co」という2号店をオープンさせました。
お客様だけでなく、私たち自身も最先端のコーヒーに触れられる場所を作ったことにより、嫌でも自分たちがスキルアップしないといけない環境になりました。まだまだ新潟はコーヒーの都市として認知されていないし、全国的に有名なコーヒーショップがまだありません。「新潟って美味しいコーヒー屋さん多いよね」と言われるようになるように、私たちが筆頭となって新潟のコーヒーシーンを牽引できればいいなと思っています。そのためにも今後もコーヒーイベントを企画し、新潟のコーヒーショップ全体で協力して新潟のコーヒーカルチャーを醸成していきたいです。」
-先述の新潟でのコーヒーフェスティバル「NIIGATA COFFEE MARCHE」の主催も白井さんだったそうですが、新潟のコーヒーのレベルアップを目指しての催しでしょうか。
「主催というか、発起人です。実際に実行、運営したのは当店を含め5店舗のオーナーでやりました。みんなが素晴らしく仕事ができる方々で私は「いいね!いいね!」って言ってただけです。笑
もちろん、新潟のコーヒーカルチャーの底上げのために開催しました。また、県外のロースターさんを招待することで県外との交流が生まれ、相乗効果でコーヒー業界に興味を持ってくれる人が増えてくれたらいいなと。そうしたら若い世代の人たちが私もコーヒーに携わりたい!となってくれるかもしれないからです。結局つまるところ、飲食業なので雇用環境としてはあんまり良く無いのが現実です。それを乗り越えて独立するためには想いも必要になってきます。夢半ばで辞めていく人たちをたくさん見てきました。自分は年齢的に夢を見させてあげて、さらには叶えさせてあげる立場にならないとだなと感じています。イベント運営はその一環でもあります。」
新潟のコーヒーシーンを牽引する存在として、また今後は日本のコーヒーシーンを牽引していきたいと語る白井さん。新潟県外にDays Coffee Roasterが進出する日も近いかもしれません。
出店する場所に関わらず、全種類試飲のスタイルを変えるつもりはなく、これからもそのスタイルで勝負していくそうです。
Days Coffee Roasterさんのコーヒーを飲む機会があればぜひ体験してみてください。きっとあなたの心に熱い情熱の火が灯されることでしょう。
【店舗情報】
Days Coffee Roaster【デイズコーヒーロースター】
住所:新潟県新潟市中央区女池神明3丁目14-4 Nest女池神明 104
営業時間: 10:00-17:00
定休日:なし
席数:スタンドのみ 施設内ベンチあり
駐車場:施設内24台
価格:コーヒー1杯480円~
アクセス:新潟駅より車で15分
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innovative Co.【イノベーティブコー】
住所:〒951-8061 新潟県新潟市中央区西堀通4番町259-58西堀青藍館 101号室
営業時間: 10:00-17:00
定休日:水曜
席数:24席
駐車場:なし
価格:コーヒー1杯690円~
アクセス:新潟駅より車で10分
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※最新の営業時間等は店舗に直接お問い合わせください。
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