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恋史郎コーヒー

2015年にオープンし、宮崎のスペシャルティコーヒーを語る上では欠かせない存在と言えるコーヒーショップ"恋史郎コーヒー"。

浅煎りを中心にラインナップされた素晴らしいコーヒーのほか、オーナーの田中さんのコーヒー愛に感化される方も多い名店です。
田中さんがコーヒーの世界に足を踏み入れるきっかけから今後についてまで詳しくお伺いしました。

田中さんが初めてスペシャルティコーヒーと出会ったのは20代半ばとやや遅め。宮崎県南部で家業の民宿を手伝っていた時に、福岡からスペシャルティコーヒーのお店を開こうとやってきた方がおり、そこで浅煎りのエチオピアのウォッシュトを飲ませてもらう機会がありました。
そこで味わった衝撃が田中さんをコーヒーの道に突き動かすことになりました。

「それまでコーヒーについて特にこだわりはなかったんですが、初めて飲んだ浅煎りのエチオピアはまさに衝撃でした。それからコーヒーについて聞いたり、自分でいろいろなお店に行ったり豆を買ったりしてますますハマっていき、お店を持ちたいなと思うようになったんです。その時は実家の民宿の一角を使えればな、と思っていました。」

ところが見る見るうちにコーヒーの魅力に取り込まれ、家業の民宿とは切り離してコーヒーショップを地元宮崎で出店したいと思うようになります。
出店場所を探しに宮崎市内を見て回ることにしましたが、かつてからアパレルやファッションにも興味があった田中さんお気に入りの商店街に偶然空きテナントがあることを見つけます。
ここで店を持つことは願ったりとすぐに契約。店舗名は悩みましたが、その時に誕生した息子さんの名前を付けることにしたそう。

「気に入った文字というのは当然ですが、他にあまり漢字のコーヒーショップは見かけなかったのでこの名前に決めたんです。」


そして2015年に恋史郎コーヒーがオープンします。オープン当初はまだ自家焙煎はしておらず、熊本のAND COFFEE ROASTERから豆を仕入れて販売していました。その時から6種類ほどの豆を販売していましたが、当時のAND COFFEE ROASTERは浅煎り豆しか取り扱っていなかったので結果的に浅煎り専門店となっていました。

「個人的に浅煎りが好きで浅煎り中心のラインナップにしたいと考えていましたし、結果論になりますがオープン当初から思い通りのお店にできたと思っています。ほかの地方では深煎りが好きなお客様が多いと聞きますが、幸い恋史郎コーヒーのお客様は浅煎りコーヒーでも美味しいと受け入れてくれていますね。浅煎りコーヒーの良さを知ってもらえるとこちらもすごくうれしいです。」

少し経ってから福岡のCOFFEE COUNTYの豆も取り扱うようになり、浅煎り以外のラインナップも増やし様々なコーヒーの魅力を提案できるようになりました。
その一方で田中さんは自分で焙煎したコーヒーを出すことを考え、Gisenの焙煎機を購入、自家焙煎販売を2018年からスタートします。

「たまたま隣のテナントが空いたというタイミングもあって自家焙煎をスタートさせました。焙煎はいろいろ勉強はしましたがどこかで修行したという経験は無く、独学ですね。コーヒーの個性が出る浅煎りが好きで浅煎り豆を中心にラインナップしています。」

現在、店舗には常時6種類のコーヒー豆がおかれていますが、ほとんどが田中さんの好む浅煎りのコーヒー。焙煎機の設定ギリギリの低温で焙煎され、豆の個性をしっかり感じられるシングルオリジンはファンも多く、Coffee Wrightsのヘッドロースターである堺原さんも恋史郎コーヒーがきっかけでコーヒーの道に足を踏み入れたそうです。

そんな魅力的なコーヒーを手掛けているにも関わらず、まだまだ探求を続ける田中さん。

「もっと狙いたい味があるのですが、今の焙煎機の設定では難しいので近々焙煎機を改造しようかなと考えています。それともう少し先の話になりますが、焙煎所を別で作ってそこで2号店としてコーヒースタンドも展開できればなと思っています。」

インタビューの中でも焙煎機の構造やパスカル値の設定に至るまで技術的な面でも研究に余念が無い様子が伝わりました。
尽きることないコーヒーへの探求心。そのほかにも、地元宮崎のコーヒーシーンを将来的に盛り上げていきたいと言う想いもありました。

「2015年からオープンし、2018年に自家焙煎を始めて5年以上経ちますが宮崎県内でも片手ほどしか浅煎りをやるコーヒーロースターは増えていないんです。もっと宮崎に浅煎りコーヒーのカルチャーを浸透させたいと思っていますが、今までのやり方だとこれ以上は難しいかなと感じています。なので、今後はコーヒーイベントや競技会に参加して宮崎のコーヒーシーンに対する知名度を上げたいなと思っています。特に競技会は上位に入ることが出来れば宮崎のロースターとして注目されると思いますので、技術の向上も含めて頑張りたいと思っています。」

コーヒーと向き合いつつ、地元の宮崎のコーヒーシーンを背負う覚悟を伺うことが出来ました。
恋史郎コーヒーもとい田中さんの技術、コーヒーに向き合う姿勢は他のロースターからも一目置かれる存在で、是非宮崎に足を運ぶ機会があれば恋史郎コーヒーを味わいにいらしてほしいと思います。
そして宮崎のコーヒーシーンにも注目してもらいたいと思います。


【店舗情報】
恋史郎コーヒー
住所:宮崎県宮崎市橘通東3-3-8カブトビル102
営業時間:11:00〜18:00
定休日:不定休
席数:店内 13席
駐車場:なし
価格:コーヒー1杯500円~
アクセス:JR宮崎駅より徒歩11分
※最新の営業時間等は店舗に直接お問い合わせください。

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