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SHIKISIMA COFFEE FACTORY

並んだサイフォンにビームヒーターが照らされ、モダンな中にどこか和を感じさせるデザインの建物が目を引くSHIKISHIMA COFFEE FACTORY。

姉妹店の13 COFFEE ROASTERYと共に群馬で注目を集めるロースターのひとつです。
今回、パートナージョインに伴いオーナーの櫻井さんにSHIKISHIMA COFFEE FACTORYについてお伺いしました。



もともと櫻井さんはデザインの仕事をされていたと伺いました。
どういったきっかけでコーヒーショップをオープンすることになったのでしょうか。

「前橋出身でデザインの仕事を都内の三軒茶屋で行っていました。そこで仕事がきっかけで繋がった方が近々カフェをオープンするので遊びに来ないかという誘いを頂きまして、そこで初めて飲んだコーヒーが美味しくて衝撃を受けました。それまで私はコーヒーが苦手でして、苦くて渋くて、また飲むとお腹が痛くなるような体質で美味しく飲めるとは思っていなかったので本当に驚きました。」


そのお店は何というお店だったのでしょうか?

「今はなくなってしまいましたが、Cafe Obscuraです。」

Cafe Obscura!知る人ぞ知る名店ですね。そこのコーヒー体験が櫻井さんのルーツとなったのでしょうか。

「そうですね。お店がある三軒茶屋に住んで通い詰めて、そこからスペシャルティコーヒーを知って自分で豆を買ったり淹れたり、また個人で焙煎もするようになりました。Cafe Obscuraはサイフォン抽出なので、私もコーヒーといえばサイフォンという認識でおり、SHIKISHIMA COFFEE FACTORYでもサイフォン抽出で提供しています。」

焙煎までされるのは相当な熱の入り具合だと思います。それからコーヒーショップを立ち上げるに至ったきっかけは何だったのでしょうか。


「まだ二十代半ばの頃、地元前橋の友人といつかカフェをやりたいという話をしていまして。その時はまだデザインの仕事に打ち込みたくて断っていたのですが、三十を過ぎて仕事も安定してきた頃に再びカフェをやろうという話を友人から持ち掛けられました。ちょうど私もデザインの仕事で独立を果たしており、さらにCafe Obscuraの体験があってコーヒーに興味も出てきたので、コーヒーにこだわったお店をやろうという話になり、1年間スクールに通った後13 coffee roastersを立ち上げました。」

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最初にオープンしたのが13 coffee roasters。
生豆を仕入れ、生豆倉庫を完備しその場で焙煎まで一気にできる環境が整っており、櫻井さんのコーヒーのこだわりが伺えます。

高品質のスぺサルティコーヒーを提供しつつも、日常に寄り添うコーヒーを、そして地元の群馬へのリスペクトもかねて上毛三山の名前を関した「AKAGI」「HARUNA」「MYOUGI」3ブレンドを中心にラインナップ。

たちまち群馬を代表するお店になりました。



一方、櫻井さんは13 coffee roasters立ち上げ時点からすでに2号店のコンセプトを考えていたそうです。

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1号店の13 coffee roastersから名前を変えてSHIKISHIMA COFFEE FACTORYをオープンした理由はどういったものがあるのでしょうか。

「13 coffee roastersはコーヒーチェーンから一歩踏み出した人のようなコーヒーの世界の入り口に立ったようなお客様をメインにしていました。私としては、より深いスペシャルティコーヒーのマニアックな部分も探求されるようなお客様も対象にしたいという思いもありましたが、一つの店舗で両方のお客様を満足させるのは難しい。なので2号店をコーヒー愛好家の人向けの店舗にしたいと思っていたんです。加えて、ルーツが Cafe Obscuraにあるものですがら、抽出はサイフォンでやりたいと思っていました。実は、サイフォンの原理はドイツで生まれたのですが、サイフォンとして完成したのは日本なのでメイドインジャパンの抽出方法なんです。日本の喫茶ブームと相まってサイフォンが普及しましたが、当時は深煎りの画一的な豆ばかりでした。今はいろいろな個性を持ったコーヒーが手に入るようになり、スペシャルティコーヒーをサイフォンで抽出して、日本の喫茶文化を再定義するというコンセプトで店をやりたい。そう思ったときに良い話があり、SHIKISHIMA COFFEE FACTORYをオープンする運びになりました。」


SHIKISHIMA COFFEE ROASTERYは敷島公園に隣接しており、自然と共存した立地になっています。
店名もその土地からとられているのだと思いますが、この立地にはどのようなこだわりがあるのでしょうか。


「海外のロースタリーカフェは公園や自然の中に建てて、環境と合わせてコーヒーを体験するということが一般的になっており、私たちもそういう店を建てたいと常々思っていました。敷島公園は自然にあふれており、そこに隣接しているというのはこの考えに沿うものでした。加えて、敷島公園隣接というのは個人的に思い入れのあるポイントです。私は学生時代ずっと陸上をやっておりました。陸上の県決勝が敷島公園で行われ、敷島公園を超えた先に全国がある、いわば群馬県の陸上競技者における聖地に近い場所としてとらえられており、そこの近くでお店を持てるというのは何にも代えがたく、今の物件を紹介されたときは車を飛ばして一目散に見に行ったくらいです。」


SHIKISHIMA COFFEE FACTORYは焙煎機とサイフォンバーに二分された間取りで、店内イートインよりもコーヒースタンドとして立ち寄ることを前提にしているように思えます。その点、おっしゃられた自然の中に立地しているコーヒースタンドの良さを感じられると思いました。

建物そのものにも随所に日本らしさを感じるデザインですが、これも櫻井さんのこだわりから来ているのでしょうか。


「喫茶を再解釈する、というコンセプトを持ってSHIKISHIMA COFFEE FACTORYをオープンしました。もともとの日本の喫茶文化と共に生まれたサイフォン抽出を中心に置いているのもそうですし、今後日本のコーヒーが海外に広まっていくときに、日本であることが武器になると思っています。その点でも、日本らしさを改めて見直すべきだと思い、店舗デザイナーさんにお願いモダンだけどどこか日本らしさを感じる素晴らしいデザインに仕上げていただきました。」



最高来場者を記録したSCAJでも日本サイフォニスト選手権が開催され、多くの方が決勝戦のパフォーマンスをご覧になっていました。

今後サイフォニストとして名のある方がSHIKISHIMA COFFEE FACTORYから生まれてほしいと思います。


「今は非常にクオリティの高いスタッフに囲まれており、かつてCafe Obscuraで働いていた方のほか、サイフォン技術の非常に高いスタッフ、もちろん焙煎技術も非常に高いスタッフが育ってきています。スタッフの生育のほか、県外への出店も注力しており、今年はSCAJのほか4年ぶりに開催したTokyo Coffee Festival、また今年始めて開催した前橋コーヒーフェスティバルのも参加しました。最近、私たちの中でLocal to Localというキーワードを大切にしています。小さな生産地から小さな消費地に届けるという意味で、小さな地域でもしっかりと取り上げてあらゆるお客様にお届けしたいと思っています。その意味でも群馬前橋という土地に注目してもらいたいですし、私たちSHIKISHIMAという名前を日本、もとい海外に浸透させていきたいですね。」


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既に櫻井さんの視点は海外のマーケットにも向いていました。

その一方で、日本や地元群馬県前橋の良さも伝えていきたい、むしろ地元ならではの良さが海外に出たとき武器になる。そういう想いを強く感じました。

是非敷島公園に行き、サイフォンで淹れられたコーヒーを楽しんでいただきたいと思います。

また、サイフォンは非常に高い温度で抽出されるため、温度変化を一番広く楽しめる飲み方となっています。

SHIKISHIMA COFFEE FACTORYでぜひサイフォン抽出の良さに触れていただき、できればサイフォンで飲むコーヒーをご自宅でも楽しんでもらいたいと思います。



【店舗情報】
SHIKISHIMA COFFEE FACTORY
住所:群馬県前橋市敷島町244-1
営業時間: 10:00-17:00
定休日:月曜および焙煎日
席数:3席
駐車場:3台
価格:コーヒー1杯500円~
アクセス:JR前橋駅より車で15分

※最新の営業時間等は店舗に直接お問い合わせください。

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